水泳を始める前の心理ハードルを下げる4つの準備:市民プール初回でつまずかないために

市民プール 初めて 大人

「水泳、ちょっとやってみたいな」と思ってから、実際にプールに行くまで——この間が、やたらと長い。そんな経験、ありませんか。

私もそうでした。

こんにちは、ハルlaboです。30代のデータアナリストで、筋トレ・ランニング・水泳を週3〜4回続けています。水泳は約1年、市民プールで週1ペースで続けてきました。今でこそ淡々と通っていますが、最初の1回にたどり着くまでが、いちばん腰が重かったのを覚えています。

もともと運動が得意なタイプではないので、「やってみたいけど、なんとなく行けない」という気持ちはよくわかります。この記事では、泳ぎ方の話ではなく、その手前——市民プールに初めて行く前にやっておくと、心理ハードルがぐっと下がる4つの準備をまとめます。

水泳でいちばん難しいのは、泳ぐことじゃなくて「最初の1回に行くこと」。


目次

なぜ水泳は始めるハードルが他の運動より高いのか

結論:水泳は「場所・持ち物・人前で体を出すこと」の3つが同時にかかるから、ランや筋トレより始めるハードルが高い。

ランニングなら、靴を履いて外に出れば終わりです。チョコザップのような24時間ジムも、手ぶらで行けて思い立った瞬間に始められます。

ところが水泳は、始める前にクリアすることが妙に多い。

  • 場所:どこのプールに行けばいいのか、そもそも市民プールがどこにあるのか知らない
  • 持ち物:水着・ゴーグル・帽子……何をどこで買えばいいのかわからない
  • 人前:水着で人前に出ること自体に、ちょっとした抵抗がある

このうちどれか1つでも「わからない」が残っていると、「今日はやめておくか」が永遠に続く。私の場合も、やりたい気持ちはあるのに、この3つがぼんやり面倒で、何週間も先延ばしにしていた気がします。

逆に言えば、この「わからない」を先に1つずつ潰しておけば、最初の1回はあっけなく行ける。ここから挙げる4つは、全部その「先に潰しておく」ための準備です。泳ぐ技術の話は一切出てきません。安心してください。

始める前の「わからない」を消すだけで、最初の1回は驚くほど軽くなる。


準備① 行く市民プールを1つだけ決めて、料金・営業時間・空いてる時間帯を調べる

結論:候補を1つに絞って、料金・営業時間・休館日・空いてる時間帯だけ調べておく。これだけで「行く場所がない」も「行ったのに泳げない」も消える。

最初の準備は、行くプールを1つに決めてしまうことです。

複数の候補を比べ始めると、それだけで疲れて先延ばしになります。まずは家か職場から一番近い市民プールを1つ選ぶ。それで十分です。気に入らなければ後から変えればいいだけなので、初回は「近さ」だけで決めてしまうのが楽でした。

決めたら、調べるのは5つだけ。

  • 料金:1回いくらか。多くの市民プールは時間制です
  • 営業時間と休館日:意外と早く閉まる施設や、定休日がある施設も多い
  • コースの有無:一般遊泳できるレーンがあるか
  • 空いてる時間帯:レッスンで一般レーンが潰れる時間があるので、フリーレーンが広く空く時間を狙う
  • 一斉休憩の有無と時間:多くの市民プールは数分の全員休憩があり、基本は毎時50〜00分(各時間の終わり)が目安

参考までに、私が通っている市民プールは 1時間料金と2時間料金がある時間制 で、2時間にすると倍近くかかります。だから「1時間以内でさっと泳いで出る」のが、財布にも体にもちょうどいい——というのは通ってから気づいたことですが、最初に料金体系を知っておくと、当日あわてずに済みます。

意外と見落としがちなのが、空いてる時間帯です。市民プールはスイミングスクールやレッスンが入る時間があって、その間は一般遊泳のレーンがぐっと減ったり、一時的に使えなくなったりします。公式サイトの時間割でレッスンの時間を先にチェックして避けるだけで、「せっかく行ったのに泳ぐレーンがない」を防げます。私の体感では、土日の夜はフリーレーンが広く空いていて快適でした(平日の夜や休日の昼間は混みやすい印象)。曜日や時間を選べるなら、土日の夜あたりが狙い目です。

もう一つ、市民プールならではのルールが一斉休憩です。毎時50〜00分あたりに数分、全員がいったんプールから上がる休憩を設けている施設が多く、「ずっと泳ぎ続けられる」と思って行くと少し面食らいます。あるかどうか・何分かを知っておくだけで、当日の泳ぐ時間を読み違えずに済みます。

初回に調べておくことなぜ必要か
料金(時間制か回数制か)当日に券売機で迷わない
営業時間・休館日「行ったら閉まっていた」を防ぐ
一般遊泳レーンの有無泳げる時間帯か確認できる
空いてる時間帯(レッスンの有無)「行ったのにレーンが使えない」を防ぐ
一斉休憩の有無・時間(基本は毎時50〜00分)泳げる時間の読み違いを防ぐ

「○○市 市民プール」で検索すれば、たいてい公式ページが1分で出てきます。この1分の下調べが、当日の「なんか不安だな」をまるごと消してくれます。

候補は1つに絞る。比べ始めると、それだけで行かなくなる。


準備② 最低限の持ち物を「入門セット」でそろえる

結論:水着・帽子・ゴーグル・タオルがあれば泳げる。最初は安い入門セットで十分。

2つ目の準備は、持ち物をそろえること。とはいえ、身構える必要はありません。

「水泳を始めよう」と思った瞬間、何を買えばいいかわからなくて、それだけで挫折しそうになる——これは本当にあるあるです。専門店に行くと種類が多すぎて、ゴーグル1つ選ぶのに30分悩む。入り口でこれをやると消耗します。

最低限、これだけあれば泳げます。

  • 水着
  • スイムキャップ(帽子):市民プールはほぼ必須なので忘れずに
  • ゴーグル
  • 耳栓:耳に水が入るのが苦手なら必須。入門セットにたいてい付いてくる
  • タオル(フェイスタオル1枚でもOK)

このうち水着・帽子・ゴーグルは、ネットで 2〜3千円の入門セット としてまとまって売っています。最初はそれで十分でした。実際に泳いでみて「ゴーグルが曇る」「もう少しいい水着がほしい」と不満が出てきたら、その都度1点ずつ買い替える。これで間に合います。

そもそも、水に入ってしまえば、まわりは自分の泳ぎに集中していて、こっちの水着やゴーグルの見た目なんて見ていません。だから道具は見た目で選ばなくていい。安いセットでなんでもOKで、いいものは泳ぎ続けるなかで必要を感じたら買い直せばいい——その順番で、何も困りませんでした。

道具選びの細かい話や、始めた後の練習のコツは 30代が市民プールで独学クロールを1kmまで泳げた5つの練習のコツ にまとめています。ただ、最初の1回は「完璧な道具」より「とりあえず泳げる道具」で全然かまいません。

(私が最初に使ったのは、帽子・ゴーグル・水着がまとまった入門セットでした。承認が下りたら、ここに実際に使ったものを追記します。)

道具で悩む時間があるなら、入門セットを買って1回行く。


準備③ 初回の心構えを決める——泳ぎ続けなくていい、25mで休んでいい

結論:初回のゴールは「泳ぐ」ことではなく「行って、水に入って、帰ってくる」こと。それで100点。

ここがいちばん大事な準備かもしれません。心構えを先に決めておくこと。

水泳を始められない人の多くは、心のどこかで「ちゃんと泳がなきゃ」と思っています。25mを止まらずに、きれいなクロールで——みたいなイメージ。でも、その理想が、最初の1回を重くしているんです。

初回の正解はこうです。

  • 泳ぎ続けなくていい:25m泳いで、壁につかまって休んでOK
  • クロールじゃなくていい:平泳ぎでも、なんなら歩くだけでもいい
  • 長くいなくていい:30分どころか、15分で上がってもいい

私自身、最初は クロール50mで息が上がって止まる ところからのスタートでした。今は1km前後を泳げますが、それは1年かけて少しずつそうなっただけ。最初の1回は、はっきり言って「行けたこと」だけで十分でした。

この「最初は行くだけでいい」という発想は、筋トレが続かない人の「最小ルール」:30分と小さな進歩で続ける で書いた考え方とまったく同じです。最初のハードルを、これ以上ないくらい下げておく。種目が変わっても、続く人がやっていることは同じだと思います。

初回のゴールは「泳ぐ」じゃなくて「行って帰ってくる」。それで合格。


準備④ 「週1・30分」の最小ルールを1つだけ決めてから行く

結論:行く前に「週1回・30分だけ」と決めておくと、2回目以降のハードルも一緒に下がる。

最後の準備は、最初の1回に行く前に、続け方のルールを1つだけ決めておくことです。

初回に行けても、多くの人は2回目で止まります。理由は「次はもっとちゃんとやらなきゃ」と、いつのまにかハードルを上げてしまうから。だから、行く前に「ゆるいルール」を1つ決めておくと、2回目以降がぐっと楽になります。

私のルールは、たった1つです。

週に1回、泳ぐ時間は30分。

距離もフォームもタイムも決めません。準備①で書いたとおり、滞在を1時間以内にすれば料金も安く済むので、「30分泳いで、さっと帰る」がちょうどいい。この最小ルールで1年続いた話は ランで膝を痛めた30代が、市民プールで水泳を1年続けて気づいた5つのよさ に詳しく書いています。

はじめての人が決めておくといいルール
頻度:週1回(自分の生活で空いている曜日でOK)
時間:30分(滞在は1時間以内)
距離・泳法:決めない(その日の体に任せる)

ルールはゆるいほどいい。「これなら続けられそう」と自分が思える線まで下げておくのが、続けるコツだと思っています。

最初に決めるのは「がんばる量」じゃなくて「がんばらない量」。


私の実例:最初の1回をどう乗り切ったか

結論:完璧な準備はしなかった。近いプールを1つ決めて、入門セットだけ買って、「行くだけ」のつもりで行った。

最後に、私自身が最初の1回をどう越えたかを正直に書きます。

きっかけは前向きなものではなく、ランで膝を痛めて走れなくなったことでした。「走れないなら泳ぐか」くらいの軽い動機です。

それでも、最初の1回まではやっぱり腰が重かった。私が結局やったのは、この記事に書いた準備の、ごく一部だけです。

  1. 家から一番近い市民プールを1つ決めた(料金が時間制だと知った)
  2. ネットで入門セットを買った(届くまでが、ある意味いちばんワクワクした)
  3. 「泳げなくていい、行くだけ」と自分に言い聞かせた

結果は、拍子抜けするほど普通に泳げた——いや、正確には「泳げなかった」けど、クロール50mで息が上がって壁につかまって、平泳ぎでだらだら泳いで、30分で上がってきました。それでも、帰り道は妙に清々しかったのを覚えています。

あとから思えば、準備の9割は「気持ちの問題」だった気がします。場所と道具さえ用意して、「行くだけでいい」と決めてしまえば、体は意外と動く。最初の1回さえ越えれば、2回目からはただの習慣になっていきました。

ついでに言うと、最初にいちばん気が重かった「人前で水着になる」抵抗も、ほとんど杞憂でした。水に入ってしまえば、まわりはみんな自分の泳ぎに集中していて、初心者のことなんて誰も見ていない。陸の上で感じていた「見られてる感」は、プールに入った瞬間にすっと消えました。最初のハードルのわりに、いちばんあっけなく溶けたのがこれだった気がします。


水泳でいちばん高いハードルは、泳ぐことではなく「最初の1回に行くこと」です。

行くプールを1つ決めて、入門セットをそろえて、「行くだけでいい」と心構えを決めて、ゆるい最小ルールを1つ持っておく。この4つを先に準備しておくだけで、最初の1回は驚くほど軽くなります

30代で運動を始めたい人、何かやってみたいけど一歩が出ない人がいたら、まずは近所の市民プールを1つ調べてみるところから始めてみてください。泳げるようになるのは、その後でいいんです。

続けているだけで、十分すごい。

ハルlabo

市民プール 初めて 大人

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この記事を書いた人

継続ラボ運営。30代の会社員データアナリスト。チョコザップ・週1ラン・市民プール・ハーフマラソンを実践中。Polar Verity Sense の心拍データを使って「速くなくても続けるコツ」を発信しています。

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