ランニングを始めたものの、「次に何の大会に出ればいいのか」で完全に手が止まる——そんな経験、ありませんか。
こんにちは、ハルlaboです。30代のデータアナリストで、筋トレ・ランニング・水泳を週3〜4回続けています。直近はハーフを中心に年3〜4大会のペースで参加していますが、決して速くはありません。完走できれば十分、というスタンスです。
継続ラボはじめました でも書いたとおり、私はもともと運動が得意なタイプではありません。それでも1年半で6大会に参加してきたなかで(クォーター → 10マイル → ハーフ → ハーフ → 20km → ハーフ の順、フルにはまだ手を出していません)、大会選びで失敗するパターンと、初心者がつまずきにくい選び方の軸が、だんだん見えてきました。
この記事では、これから初めての大会を選ぶ人向けに、距離・大会の雰囲気・走る景色 の3つの軸と、申し込み時の3つの注意点、そして 続けるための予約のコツ を、1年半・6大会の経験からまとめます。
「続けたくなるか」を3軸で見極めて、初心者の挫折はほとんど防げる。
「選ぶ」段階でつまずく初心者が多い理由
結論:初心者が大会選びでつまずくのは、検索しても「走力別おすすめ」みたいな大会ばかり出てきて、今の自分のレベルに合う選び方の軸が示されていないから。
ランニングを始めて1〜3ヶ月で「そろそろ大会に出てみたい」と思う人は、結構な数いると思います。私もそうでした。
そこでネットで「初心者 マラソン大会 おすすめ」と検索すると、出てくるのは:
- 「東京マラソン」「大阪マラソン」のような大型大会の名前
- 「サブ4ランナー向け」「初フルマラソンに最適」のような走力前提のランキング
- 各地方のメジャー大会一覧
これらの情報を見ても、走り出して2〜3ヶ月の自分が、どれを選べば「走り切れる」のかがわからない。「フル」「ハーフ」「10km」「5km」と並んでいても、今の自分の走力で各距離がどれだけ大変なのかが結び付かないんです。
私が初めての大会を選んだときも、まさに同じ場所でつまずきました。「10kmって、自分にとってどのくらい大変なんだろう?」「家の近くにある大会と、有名な大会、どっちがいいの?」「初心者向けって書いてあっても、実際の雰囲気はどうなんだろう?」——どれも、検索しても具体的な答えが出てきませんでした。
結果として私が辿り着いた選び方は、大会の「名前」や「人気」で選ぶのをやめて、3つの実用軸で絞り、申し込みで取りこぼさないやり方でした。
多くの初心者がやりがちな選び方:名前を聞いたことある大会から探す/「初心者向け」の言葉だけ信じる/走力がついてから選ぶ。
初心者が押さえるべき選び方:
- 3つの実用軸(距離・雰囲気・景色)で絞る
- 今の自分の走力と距離の重さを照らす
- 走り出した時点で選んで、申し込みで取りこぼさない
ここから3つの軸を順に書きます。どれもシンプルで、ランニング歴ゼロでも判断できるものです。
選ぶ軸① 距離——いきなりフルじゃなく10km・ハーフから
結論:いきなりフルを選ばない。最初は10km・ハーフから始めて、徐々に距離を上げて自己肯定感を積む。
1つ目の軸は距離です。これがいちばん大事で、ここを外すと当日歩く羽目になります。
ネットを見ていると「初マラソン=フルマラソン」というイメージを持っている初心者が一定数います。でも、ランニング歴ゼロ〜数ヶ月でフル42kmを選ぶのは、挫折率がとても高い選び方です。練習で10km走れていても、フルはその4倍以上の距離。頑張りでカバーできる範囲を超えているんです。
そこで私が推奨するのは、走り切れる距離からスタートして、完走体験を1段ずつ積み重ねるステップ設計です。
10km(クォーター)→ 15km(10マイル)→ ハーフ(21km)→ 必要ならフル
1段上げるごとに「練習で走れている最大距離の1.5〜2倍まで」をサブルールにすると、より安全です。
私自身、最初に選んだのは クォーター(約10km・赤羽オクトーバーマラソン) でした。練習で5kmまでしか走ったことがなかった当時、いきなりフルやハーフを選ばず10kmにしたことで、なんとか歩かずに完走できて、自己肯定感が一段上がったのを今でも覚えています。当日のリアルは 30代の初10kmマラソン完走記 に書きました。
そこから、クォーター → 10マイル(16km)→ ハーフ(21km)と徐々に距離を上げ、ハーフが取れるようになってからは ハーフ前後(20km〜21km)のレンジ を軸に運用しています。フルにはまだ手を出していません。自己肯定感を積みきってから判断したいからです。
| 練習で走れている距離 | 最初に選ぶといい距離 | 選ばないほうがいい距離 |
|---|---|---|
| 3km | 5〜10km | 10km以上 |
| 5km | 10km(クォーター含む) | ハーフ以上 |
| 10km | 15km(10マイル)・ハーフ | フル |
| ハーフ | フルも視野 | ウルトラ |
「フルから始めた人」より「10kmから階段を上った人」のほうが、結果的に長く続いている——というのが、1年半で6大会出てきた私の実感です。
いきなりフルを選ばない。10kmから階段を上がるほうが、自己肯定感が積み上がって続く。
選ぶ軸② 大会の雰囲気——ガチ勢が少ない中規模・地域密着を選ぶ
結論:記録が出やすい有名大会・予約がすぐ埋まる人気大会は避けて、中規模で地域密着・少し田舎のゆるい雰囲気の大会を選ぶ。
2つ目の軸は大会の雰囲気です。「初心者歓迎」と書いてあるだけでは判別しきれない、もう一段細かい話です。
私が1年半で見えてきた「初心者が萎縮しない大会」の条件は3つあります。
① ガチ勢が多い大会を避ける
平地でフラットなコース・記録が出やすい大会には、タイムを狙う層が集まる。横を走る人がガチ勢ばかりだと、初心者は「走れた」を持ち帰りたい場で精神的に厳しくなります。
例えば「都市型のフラットコース」「タイム狙いの聖地」と紹介されているような大会は、初挑戦には向きません。「記録を出すための場」ではなく「完走を楽しむ場」を選ぶのが、初心者の鉄則です。
② 予約がすぐ埋まる人気大会を避ける
抽選制・即完売の有名大会は、参加者数が万単位になります。スタートで30分待たされる・トイレが行列・コースが混雑——走る楽しさが消える条件が揃っています。
人混みに飲まれて萎縮するくらいなら、知名度は低くてもエントリーがゆったり取れる中規模大会のほうが、初心者には100倍向いています。
③ 中規模・地域密着・少し田舎を選ぶ
私が一番おすすめするのが、自治体主催の中規模・地域大会です。
- 参加者500〜3,000人くらい
- 初心者・ラフな服装・一人参加の人が多い
- 周回コースが多く、ペースが落ちても声をかけてくれる文化がある
- 少し田舎のほうが、ゆるい雰囲気の大会が多い
実際、私が出てきた6大会は 全部このタイプ です(赤羽・八千代・九十九里・山中湖・丹沢湖・三浦)。大型大会の華やかさはありませんが、「また走りたい」と思える満足度はこのタイプが一番高い、と私は思っています。
- 都市型・大型・記録狙い(大都市の大規模大会)→ ✕ ガチ勢に飲まれる
- 中規模・地域密着・自然系(自治体主催の地方大会)→ ◎ 一番おすすめ
- 小規模・身内向け(数十人規模のローカル大会)→ △ 慣れてから
初挑戦は中規模・地域密着・少し田舎一択。ガチ勢にも人混みにも飲まれない。
選ぶ軸③ 景色——走る景色も重要、観光の要素を足す
結論:海のそば・山の中など自然豊かな場所を選び、行ったことのない土地にすることで、走る前から気分とモチベーションが上がる。
3つ目の軸は景色です。これは多くの初心者が見落としがちですが、走るモチベーションに直結する大事な選定基準です。
マラソン大会は、ハーフでも2時間前後、フルなら4〜5時間かけて走ります。その時間ずっと アスファルトと建物だけが続く都市部のコース だと、走るのが純粋な修行になってしまう。一方で、海沿い・湖畔・山道・川沿いの自然コースだと、景色そのものが走る背中を押してくれます。
さらに、「行ったことのない土地」の大会を選ぶと、大会 + 観光で1日が満たされる。「走るために行く」ではなく「観光ついでに走る」と捉え直すと、当日の心理的ハードルが下がります。家族や友人を連れて行きやすくなるので、続けるサポートにも繋がります。
私の場合、ここまでに参加した6大会のうち4大会が 海・湖・山 でした:
- 九十九里(海沿い)
- 山中湖(湖畔・山)
- 丹沢湖(湖畔・山)
- 三浦(海沿い・観光地)
どれも初訪問の土地で、走った後にその土地のものを食べて帰る、というのが恒例になっています。これがあるから「次も行きたい」と思えるんです。
- 都市部アスファルト → △ 走るだけの修行になりがち
- 海沿い・湖畔・山道(自然系) → ◎ 景色で走らされる感覚・観光ついで
走る景色を選ぶと、「走るために行く」が「観光ついでに走る」に変わる。心理的ハードルが大きく下がる。
申し込み時の注意点——RUN NET・締切・スタート時間
結論:3軸で大会を絞ったあとは、申し込みでつまずかないかが勝負。私が学んだ3点をまとめる。
3軸で「出たい大会」が見つかったとしても、申し込みでつまずく初心者は多いです。私自身、何度か締切を逃したり、当日の移動で慌てた経験があります。
最低限おさえておきたい3点をまとめます。
① RUN NETに登録しておく
ほとんどの市民マラソン大会は RUN NET(ランネット) という申し込みサイト経由で受付されます。地域大会も RUN NET 経由のものが大半です。
事前にアカウントを作っておく 一番のメリットは「申し込みのハードルを下げておくこと」。いざ「この大会に出たい」と思ったときに、登録から始める羽目になると、気持ちが冷めて先送りしたり、その間に枠が埋まったりします。出たい大会が見つかる前に、先にアカウントだけ作っておく——これだけで、申し込みまでの距離が一気に短くなります。
② 予約期限は思ったより早く閉まる
人気の中規模大会は、募集開始から数週間で締め切ることがあります。「もう少し考えてから」と先送りしていると、気づいたら締切後——というのを、私も何度かやりました。
「気になった大会は、その日のうちに申し込む」くらいの動きが鉄則です。中規模・地域密着の大会は、人気の有名大会と違って早い者勝ちなので、悩む時間が長いほど不利になります。
③ スタート時間に間に合う大会か、申し込み前に確認する
意外と見落とすのが、スタート時間と自分の移動時間の整合性です。大会のスタート時間は朝7〜8時台が多く、地方の大会だと前泊が必要なケースもある。「行ける気はする」「始発で行けるはず」のまま申し込むと、当日になって間に合わないことが判明する——これも初心者がやりがちな失敗です。
申し込む前に、スタート時間から逆算して、何時に家を出れば間に合うかを一度確認しておく。前泊が必要なら、宿の手配コストも含めて「この大会に行けるか」を判断する。
経験則として、最寄り駅は参加者で混んで遅れる・会場の受付やトイレも行列ができるので、スタートぴったり着では間に合いません。遅くともスタート1時間前に会場到着できる移動プランで申し込むのが安全です。
| 注意点 | やること | 失敗例 |
|---|---|---|
| ① RUN NET | 先にアカウント作成 | 申し込み当日に登録始めて枠が埋まる |
| ② 締切 | 気になったらその日に申し込む | 悩んで先送りして締切後 |
| ③ スタート時間 | 申し込み前に「家を出る時間→到着時間」を逆算確認 | 「行ける気」で申し込んで当日間に合わない |
3軸で絞っても、申し込みでつまずいたら走れない。RUN NET登録・早めの予約・スタート時間の事前確認、この3点だけは外さない。
続けるコツ——大会参加の前後で次の大会を予約する
結論:1つの大会が終わったら、その勢いで次の大会を予約する。常に「次の目標」がある状態を維持するのが、続ける最大のコツ。
これは申し込みの注意点というより、続けるための仕組みの話です。続けるうえで一番大事かもしれません。
1つの大会が終わったら、その勢いで次の大会を予約する。あるいは「今度の大会の1ヶ月前に次を予約する」とルール化する。
理由は単純で、常に「次の目標」がある状態を維持しないと、練習を継続するモチベーションが落ちるから。「次の大会、まだ決まってない」状態が続くと、私の場合は明らかに練習回数が減ります。
私自身も、今度の大会は数ヶ月前に予約済みで、すでに「次の目標」がある状態を維持しています。これがあるから、雨の日でも走りに出る理由ができる。
大会と大会の間を「予約済み」で繋ぐ。これだけで、練習を続ける理由が切れなくなる。
参考:1年半で参加した6大会の記録
結論:選び方の3軸で大会を選び、申し込みで取りこぼさないようにしてきた結果、1年半で6大会、無理せずハーフ前後のレンジで安定して走れるようになった。
ここまでの記事の根拠として、私が2024年10月〜2026年3月の1年半で出てきた6大会を残しておきます。
| # | 開催日 | 大会名 | 距離 | コースの景色 |
|---|---|---|---|---|
| 1 | 2024年10月 | 東京都北区赤羽オクトーバーマラソン | クォーター(10.5km) | 荒川河川敷 |
| 2 | 2024年12月 | ニューリバーロードレースin八千代 | 10マイル(16km) | 千葉・郊外コース |
| 3 | 2025年2月 | 東金・九十九里波乗りハーフマラソン | ハーフ(21km) | 海沿い |
| 4 | 2025年5月 | スポニチ山中湖ロードレース | ハーフ(21km) | 湖畔・山 |
| 5 | 2025年11月 | 丹沢湖マラソン大会 | 特設(20km) | 湖畔・山 |
| 6 | 2026年3月 | 三浦国際市民マラソン | ハーフ(21km) | 海沿い・観光地 |
- 距離はクォーター → 10マイル → ハーフ へ段階的に上げ、その後はハーフ前後(20km〜21km)のレンジで安定運用:フルにはまだ手を出していません。新①の「いきなり大きな距離を選ばない」を実践しています
- 雰囲気は全部中規模・地域密着:東京マラソンや大阪マラソンのような大型大会はゼロ。全部、自治体主催 or 地域の市民マラソンです
- 景色は4大会が海・湖・山:九十九里(海)・山中湖(湖と山)・丹沢湖(湖と山)・三浦(海)。残り2大会は河川敷と郊外で「自然成分」は控えめですが、それでも都心の真ん中で走る大会は選んでいません
選び方の3軸と申し込みの注意点を守って選び続けたら、1年半で6大会、しかも全部「また走りたい」と思える内容になった。
初心者がマラソン大会を選ぶときに必要なのは、走力でも気合いでもなく、3つの軸で「続けたくなるか」を冷静に見極めることと、申し込みでつまずかないことだけです。
距離は10km・ハーフから徐々に上げる。雰囲気は中規模・地域密着でガチ勢が少ない大会。景色は海や山など自然豊かで、できれば行ったことのない土地。そして申し込みの注意点は RUN NET 登録・早めの予約・スタート時間の事前確認 の3点。さらに 大会と大会の間を「次の予約」で繋ぐ こと。
この3軸と3つの注意点、それに次の予約を切らさないだけで、大会選びと申し込みの段階での失敗はほぼ防げます。私は1年半で6大会、すべて「また走りたい」と思える内容になりました。
これから初めての大会に出る30代の人がいたら、今日のうちに「家の近くの○○市 市民マラソン」みたいな検索を1回してみてください。意外と近所で、初心者OKの中規模大会が見つかるはずです。走力がついてから申し込むのではなく、先に申し込んでから走力をつける——それが続けるための最強のスイッチになります。
続けているだけで、十分すごい。
ハルlabo

コメント